内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は、胃がん・大腸がんをはじめ、ポリープや炎症などの早期発見に欠かせない検査です。 「保険が使えるの?」「自費になるのはどんな場合?」と、費用面の質問をよくいただきますので、保険適用になるケース・自費になるケース・料金の目安 をまとめました。
【保険適用になるケース】
内視鏡検査は、医師が病気の疑いを認め、検査の必要性があると判断した場合、保険適用となります。
● 胃カメラ(上部内視鏡)が保険適用になる例
・ 胃痛、胸やけ、吐き気、黒色便がある
・健診でピロリ菌感染陽性・除菌後のフォロー
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍の疑い
・ 貧血の精査(胃からの出血の可能性)
・血液検査で腫瘍マーカーが上昇
・過去に胃ポリープ・胃炎・バレット食道などの疾患がある
● 大腸カメラ(下部内視鏡)が保険適用になる例
・便潜血検査で陽性
・血便が出る
・慢性的な下痢・便秘
・腹痛・お腹の張りが続く
・大腸ポリープの経過観察
・大腸炎などの病気が疑われる
● 保険適用の費用目安
※3割負担の患者様
・ 胃カメラ:観察のみ 5,500円
※生検あり:組織検査 9,500円~13,000円
(病理検査の有無、鎮静剤の使用、処置内容によって変動します)
・大腸カメラ:観察のみ 6,600円
※生検あり:組織検査 11,000円~18,000円
【大腸ポリープ切除の費用】
大腸カメラ中に見つかったポリープは、その場で切除できることが多いです。ポリープ切除(ポリペクトミー)は 治療行為のため保険適用 となります。
・ポリープ切除の目安(3割負担)
・ポリープ手術 33,000円※1臓器 / 36,000円※2臓器 / 42,000円※3臓器
【自費になるケース】
自覚症状がなく「健康チェック目的」の場合
・毎年の健康診断として受けたい
・がんが心配なので症状はないが検査したい
・人間ドックとして胃カメラ・大腸カメラを希望
これらは 病気の疑いがない健診目的の検査 のため、保険は使用できず自費となります。
自費検査の料金例(目安)
内視鏡ドック費用
・胃内視鏡検査 27,500円(税込)
※セデーション希望の方は点滴代が別料金になります(2,200円(税込))
※【オプション】ヘリコバクターピロリ菌検査
抗体検査:4,400円(税込)/ 呼気試験:8,250円(税込)
・大腸内視鏡検査 44,000円(税込)
※採血・心電図・下剤・検査食・セデーションの点滴代を含みます。
・早期がんを調べる高度検査 → 別途料金
「保険」と「自費」はどう判断するの?
来院時に症状や経過をうかがい、医師が医学的に必要だと判断すれば保険適用になります。逆に、患者様ご自身の希望による【健診目的】の場合は自費になります。
迷われる方は、 「症状があるか?」「気になる変化があるか?」を医師にしっかりお伝えいただければ、適正に判断できます。
・症状がある・病気の疑いがある → 保険適用
・症状がなく“健康チェック”として受ける → 自費
・ポリープ切除などの処置は保険適用
・費用は病理検査・鎮静使用などで変わります。
内視鏡検査は、がんの早期発見に最も有効な検査です。 費用面で不安がある方も、当院では事前にわかりやすくご説明しますので、どうぞお気軽にご相談ください。

