
大阪市検診
大阪市検診
日本国内におけるがんの死亡率は年々増加傾向にあり、胃がんや大腸がんで亡くなる方は特に多いといわれております。しかしながら、がんは「早期発見」「早期治療」により治すことが可能な疾患でもあります。特に胃がんや大腸がんは40歳前後から発症リスクが高まる病気と言われておりますので、ぜひ定期検診をしっかり受けるようにしましょう。
当院は、大阪市胃がん検診対応施設です。
満50歳以上の大阪市民(住民票がある者)
2年に1回
※自治体が実施する胃内視鏡検査を受診した翌年度は、本市の胃がん検診(胃部X線検査・胃内視鏡検査ともに)受診できません。
大阪市で受けることのできる胃がん検診(胃カメラ検診)について説明します。
胃部エックス線検査よりも、胃カメラ検査のほうが早期の胃がんの発見率が高いことは周知の事実です。ここでは胃カメラ検診について解説していきます。
大阪市の胃がん検診(胃カメラ検診)では、鎮静剤の活用が禁止されております。鎮静剤を使用せず、口からカメラを挿入して検査を実施いたします。
なお鎮静剤を使用した検査を希望される方は、まずは医師にご相談ください。保険診療で実施できる場合も多くあります。
ご希望に応じて、鼻からスコープを挿入し検査を行うことも可能です。口からスコープを挿入する時と比較して、オエッという咽頭反射が起こりにくいです。経鼻検査を希望される方はぜひお声掛けください。
胃がん検診と同日にピロリ菌検査を行うことも大阪市では禁止ですので、ご注意ください。保険診療で胃カメラを行う場合は可能です。
病変や異常の有無を調べるために、胃カメラ検査中に胃表面の組織を採取する必要があると医師が判断した場合は「生検(組織を採取)」をすることがあります。その際の生検費用に関しては、保険診療で対応するルールになっています。予めご了承ください。
当院では胃がん検診の予約をWEBから実施することができます。
お好きなタイミングで予約を取ることが可能です。
検診が無料となる場合以下に該当する方は、料金が免除となります。
1.下記受診対象外になる者(同等の検診とは、胃部エックス線検査を含む)
2.インフォームド・コンセントや同意書の取得ができない者
3.妊娠中、妊娠している可能性がある者
4.疾患の種類にかかわらず、入院中の者
5.胃全摘術後の者
6.抗血栓薬で治療中の者
詳しくは大阪市保健事業 胃がん検診を参照してください。
大腸がんは、初期段階では自覚症状が少なく、進行してから発見されることが多い疾患です。しかし、定期的な検診により早期発見・早期治療が可能となり、治療成績の向上が期待できます。大阪市では、40歳以上の市民を対象に、大腸がん検診を実施しています。
以下に該当する方は、検診の対象外となります。
※年度とは、4月1日から翌年の3月31日までを指します。
以下の方は無料となる場合があります。
予約
希望する検診実施機関に電話で予約をしてください。
「大阪市の大腸がん検診を受けたい」とお伝えください。
採便容器の受け取り
予約した医療機関から採便容器と説明書を受け取ります。
自宅での採便
指示に従い、2日分の便を採取してください。
提出と受診
採取した便を医療機関に提出し、問診を受けます。
結果通知
検査結果は、後日医療機関からの連絡により通知されます。
便潜血検査で陽性となった場合、精密検査(大腸内視鏡検査など)が必要です。精密検査は保険診療となり、別途費用がかかります。
定期的な検診は、大腸がんの早期発見・早期治療につながります。ぜひ、この機会に検診を受けましょう。
乳がんは、早期に発見し適切な治療を行うことで、高い治癒率が期待できる疾患です。大阪市では、30歳代の女性を対象に、視触診と超音波(エコー)検査による乳がん検診を実施しています。
医師が乳房の外観を観察し、しこりや皮膚の変化などを確認します。
乳房や腋窩(わきの下)のリンパ節の触診を行います。
乳房に超音波を当て、内部の状態を画像で確認します。
放射線を使用しないため、妊娠中の方でも受診可能です。
予約
希望する検診実施機関に電話で予約をしてください。
「大阪市の乳がん検診(視触診・エコー検査)を受けたい」とお伝えください。
問診
受診当日、健康状態や既往歴などについて問診票に記入していただきます。
検査
視触診および超音波検査を行います。
結果通知
検査結果は当日医療機関から通知されます。
大阪市内の乳がん検診(視触診・エコー検査)実施医療機関一覧や詳細は、大阪市の公式ウェブサイトをご覧ください。
定期的な検診は、乳がんの早期発見・早期治療につながります。ぜひ、この機会に検診を受けましょう。
前立腺がんは、男性に多く見られるがんの一つであり、特に高齢になるにつれて罹患率が高まります。大阪市では、特定の年齢の男性市民を対象に、前立腺がんの早期発見を目的とした検診を実施しています。
※年度とは、4月1日から翌年の3月31日までを指します。
以下の方は無料となる場合があります。
予約
希望する検診実施機関に電話で予約をしてください。
「大阪市の前立腺がん検診を受けたい」とお伝えください。
問診
受診当日、健康状態や既往歴などについて問診票に記入していただきます。
採血
血液を採取し、PSA値を測定します。
結果通知
検査結果は、後日医療機関からの連絡により通知されます。
PSA値が年齢別の基準値を超えた場合、精密検査が必要となります。精密検査は保険診療となり、別途費用がかかります。精密検査では、再度のPSA検査、直腸診、超音波検査、MRIなどを行い、がんが疑われる場合、確定診断のために前立腺生検が必要になります。
定期的な検診は、前立腺がんの早期発見・早期治療につながります。ぜひ、この機会に検診を受けましょう。
B型・C型肝炎ウイルスは、肝臓に炎症を引き起こすウイルスで、知らないうちに感染していることがあります。慢性化すると肝硬変や肝がんへ進行することもありますが、早期発見と治療により重症化を防ぐことが可能です。大阪市では、市民の健康を守るため、肝炎ウイルスの無料検査を実施しています。
以下すべてに該当する方が対象です。
B型肝炎ウイルスに感染しているかを調べる血液検査です。
C型肝炎ウイルスへの感染歴があるかを調べます。抗体が確認された場合、追加でウイルスの有無を確認する「HCV核酸増幅検査(NAT)」が行われることもあります。
お電話またはWEBで予約
医療機関に「大阪市の肝炎ウイルス検査を希望」とお伝えください。
来院・問診
現在の健康状態や既往歴を簡単に確認します。
採血検査
1回の採血でB型・C型肝炎の両方を調べます。
結果通知
後日、郵送または来院で結果をお渡しします。
陽性の場合
肝炎専門医療機関と連携し、精密検査や治療にスムーズにつなげます(保険診療)。
肝炎ウイルスは感染しても症状が出ないことが多く、知らずに長年放置されることも。特に一度も検査を受けたことがない方は受診をおすすめします。
過去の感染歴やワクチン接種によるものなどが考えられます。必要に応じて再検査を行います。
肝機能が正常でもウイルス感染が隠れているケースもあるため、専用のウイルス検査が必要です。
肝炎ウイルスは「早期発見」が何よりも重要です。
検査は一度きりで完了します。
あなたと大切な人の未来を守るため、この機会にぜひご受診ください。
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって引き起こされる疾患で、特に50歳以上の方に多く見られます。発症すると、皮膚の痛みや発疹が現れ、場合によっては神経痛が長引くこともあります。大阪市では、帯状疱疹の予防を目的としたワクチン接種を実施しています。
予約
希望する医療機関に直接お問い合わせの上、予約を行ってください。
問診
接種当日、健康状態や既往歴について問診票に記入していただきます。
接種
シングリックスの場合は、2回目の接種日も予約します。
経過観察
接種後、15〜30分程度の経過観察を行います。
帯状疱疹は、予防が可能な疾患です。50歳以上の方は、この機会にワクチン接種をご検討ください。