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大腸内視鏡検査前の食事は何に気をつけるべき?
~検査をスムーズに終えるために~
こんにちは。大阪駅近くにある【おおたきく子クリニック】です。
当院では、消化器専門医による内視鏡検査を行っており、地域の皆様に安心して検査を受けていただけるよう日々努めています。
今回は「大腸内視鏡検査の前に注意すべき食事・飲み物」について、わかりやすくご説明します。
「何を食べていいの?」「うっかり朝食べてしまったけど検査はできる?」という疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
なぜ、大腸内視鏡の前に飲食制限が必要なの?
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)は、肛門からカメラを入れ、腸の内側を直接観察する検査です。
ポリープやがんなどの病気を早期に見つけるためにとても有効ですが、「腸の中がきれいであること」が前提になります。
そのため、検査前の飲食にはいくつかの注意点があります。
● 食べ物が残っていると正しく観察できない
腸内に未消化の食べ物や便が残っていると、カメラの視界を妨げ、病変を見落とすリスクがあります。
● カメラが詰まり、検査中止になることも
消化の悪い食べ物がスコープに詰まり、検査を中断せざるを得なくなるケースもあります。
● 腸の動きを抑えるためにも必要
空腹状態にすることで腸の動き(蠕動運動)をおさえ、スムーズで安全な検査につながります。
● 検査時間の短縮=身体の負担軽減
腸内がクリアな状態であれば、観察時間も短く済み、患者様の負担も軽減されます。
【食事はいつから気をつければいい?】
当院では、検査の3日前から食事内容に注意いただくようお願いしています。
とくに、検査前日と当日は厳格な制限が必要です。
● 消化が良いもの(おすすめ)
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白がゆ、うどん
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スープ(具が少ないもの)
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ゼリー
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水・麦茶・スポーツドリンク(透明なもの)
● 消化が悪いもの(NG)
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ごぼう、れんこん、にんじんなどの根菜類
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わかめ、きのこ類、ナッツ
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雑穀米、パンの耳
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牛乳、ジュース(特に色の濃いもの)、コーヒー
※これらは検査時にカメラに映りやすく、観察の妨げになります。
当院では検査食をご用意しています(希望制)
「自分で食事管理するのが不安」という方には、**検査専用の食事セット(1,850円・税込)**をご案内しています。
スタッフが丁寧に食事指導も行いますので、安心して準備していただけます。
検査当日・前日に食べてしまった場合は?
「うっかり朝ご飯を食べてしまった…」という方も、正直に教えてください。
状況によっては検査を延期し、別日に再予約する必要があります。安全第一ですので、遠慮なくご相談ください。
持病がある方は必ず医師にご相談ください
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糖尿病の方:食事制限で低血糖になるリスクがあります。主治医と連携しながら安全に準備を進めます。
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高齢の方:脱水を防ぐため、適度な水分補給をおすすめします。
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常用薬がある方:お薬によっては中止や調整が必要なものもあります。
検査後の食事は?
検査直後は腸が敏感な状態です。おかゆやスープなど、胃腸にやさしい食事を選びましょう。
アルコールや刺激物は避けてください。違和感が長く続く場合は、すぐにご連絡ください。
大腸がんの早期発見のために
大腸内視鏡検査は、40代からの定期検査としてもおすすめされています。
便潜血検査だけでは見つけられない病変も、内視鏡ならしっかり確認できます。
おなかの不調や不安を感じたら、お気軽にご相談ください。
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お電話予約:06-6147-8711
参考文献:
・日本消化器内視鏡学会「大腸内視鏡検査ガイドライン」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「大腸がん検診について」