甲状腺がん|【公式】おおたきく子クリニック|JR大阪駅の胃カメラ・大腸カメラ・痔

ヘッダー画像

甲状腺がん

甲状腺がん|【公式】おおたきく子クリニック|JR大阪駅の胃カメラ・大腸カメラ・痔

甲状腺がんについて

甲状腺がんは、甲状腺に発生するがんの一種で、甲状腺細胞が異常に増殖することによって形成されます。甲状腺がんは比較的まれですが、近年では診断されるケースが増えています。甲状腺がんの多くは初期段階で症状がほとんど現れないため、早期に発見し治療することが重要です。

甲状腺がんの種類

甲状腺がんにはいくつかの種類がありますが、そのうち最も一般的なものは以下の3つです。

1. 乳頭がん(Papillary Thyroid Cancer)

乳頭がんは甲状腺がんの中で最も多く見られるタイプで、約70%〜80%を占めます。進行が遅く、早期に発見されれば治療が可能です。予後が良好なため、治療を受けることで高い生存率が期待できます。

2. 扁平がん(Follicular Thyroid Cancer)

扁平がんは、乳頭がんに次いで一般的な甲状腺がんです。乳頭がんよりやや進行が速いですが、早期に発見し、適切な治療を行うことで、予後は良好です。

3. 髄様がん(Medullary Thyroid Cancer)

髄様がんは、甲状腺内のC細胞から発生するがんです。乳頭がんや扁平がんに比べてまれであり、進行が速いことが特徴です。遺伝性の要素が関わっている場合があり、家族性髄様がんを発症することもあります。

4. 未分化がん(Anaplastic Thyroid Cancer)

未分化がんは最も悪性度が高い甲状腺がんで、進行が非常に早く、予後は非常に厳しいとされています。発見時に転移していることが多いため、治療が難しい場合が多いです。

甲状腺がんの原因

甲状腺がんの原因は完全には解明されていませんが、いくつかのリスク要因が明らかになっています。

1. 遺伝的要因

甲状腺がんは、家族に甲状腺がんや他のがんを患った人がいる場合、リスクが高くなることがあります。特に、髄様がんには遺伝的な要因が強く関与していることが知られています。

2. 放射線暴露

過去に放射線治療を受けたことがある人や、放射線に長期間曝露された人は、甲状腺がんを発症するリスクが高いとされています。

3. 女性のホルモン

甲状腺がんは、女性に多く見られることが特徴です。特に、女性ホルモン(エストロゲン)の影響が関与していると考えられています。

4. 高齢

甲状腺がんは、年齢が高くなるほど発症しやすくなる傾向があります。特に60歳以上の人に多く見られます。

甲状腺がんの症状

甲状腺がんは初期段階では症状が現れにくいことが多く、進行するまで気づかれないことが一般的です。しかし、進行すると以下のような症状が現れることがあります。

1. 首のしこり

甲状腺がんが進行すると、首の前面にしこりや腫れが現れることがあります。触診で腫瘍を確認できる場合もあります。

2. 喉の違和感や圧迫感

腫瘍が大きくなると、喉に違和感を感じることがあります。特に、腫瘍が気管や食道を圧迫することによって、息苦しさや飲み込みにくさを感じることがあります。

3. 声の変化

腫瘍が声帯に近づくことで、声がかすれたり、出にくくなることがあります。この症状は、腫瘍が進行している場合に見られます。

4. 頭痛や耳の痛み

腫瘍が大きくなると、神経や血管に圧迫をかけることがあり、頭痛や耳の痛みが現れることもあります。

甲状腺がんの診断方法

甲状腺がんを早期に発見するためには、適切な検査が重要です。診断には以下のような方法が用いられます。

1. 血液検査

血液検査では、甲状腺ホルモン(FT3、FT4、TSH)のレベルを測定します。甲状腺がん自体ではホルモンレベルに大きな変化はありませんが、がんが甲状腺ホルモンの分泌に影響を与える場合があります。

2. 甲状腺超音波検査

甲状腺超音波検査は、甲状腺内のしこりや腫瘍を可視化するために行います。腫瘍が悪性か良性かを判断するために、超音波の画像を詳細に分析します。

3. 細胞診(針生検)

針生検(細胞診)では、腫瘍から細胞を採取し、顕微鏡で検査します。これにより、腫瘍が良性か悪性かを確定します。

4. CT/MRI検査

CTやMRIは、甲状腺の周囲に転移があるかどうかを調べるために行います。腫瘍が他の部位に広がっているかを確認するために、これらの画像診断が有効です。

Page Top