大腸ポリープ
大腸ポリープ
大腸ポリープは、大腸の内側の粘膜が異常に増殖し、腸壁から突き出すような形状をした良性の腫瘍を指します。多くの場合、症状がなく健康診断や大腸内視鏡検査で偶然発見されることが一般的です。
大腸ポリープは、そのまま放置しても問題のないものから、がん化するリスクが高いものまで種類がさまざまです。特に腺腫と呼ばれるタイプのポリープは、大腸がんの前段階として知られ、定期的な検査と早期治療が重要です。
多くの大腸ポリープは無症状ですが、大きさや場所によっては以下のような症状が現れることがあります。
これらの症状がある場合、大腸ポリープやその他の消化器疾患が考えられるため、早めの検査が必要です。
大腸ポリープの発生には、生活習慣や遺伝、加齢など、複数の要因が関与しています。
家族性大腸腺腫症(FAP)やリンチ症候群といった遺伝性の疾患を持つ方は、若年で多発性のポリープができやすく、大腸がんのリスクも高まります。
年齢が高くなるほど、大腸ポリープが発生しやすくなる傾向があります。特に50歳以上の方は定期的な検査が推奨されます。
大腸ポリープを診断するためには、以下のような検査が行われます。当院では、患者様に負担の少ない形で正確な診断を行っています。
便中に血液が混じっていないかを調べる簡易的な検査です。血便が認められた場合、大腸内視鏡検査が推奨されます。
ポリープを直接確認できる最も精度の高い検査です。内視鏡を使用して腸内を観察し、必要に応じてポリープの一部を採取(生検)したり、切除を行うことも可能です。当院では、鎮静剤を使用することで検査中の不快感を軽減します。
CTを使って腸内の三次元画像を作成する検査です。内視鏡が苦手な方や特定の疾患をお持ちの方に適していますが、ポリープが発見された場合には内視鏡検査が必要となります。