いぼ痔
いぼ痔
いぼ痔(痔核)は、肛門周辺の血管が膨張し、腫れてしこりのようなものができる病気です。医学的には「痔核」と呼ばれ、肛門にできる良性の腫瘍として一般的に知られています。いぼ痔は、長期間の便秘や下痢、過剰な力みなどが原因で発症することがありますが、生活習慣や食事、遺伝なども影響を与えることがあります。
いぼ痔は痛みを伴うこともありますが、比較的軽度の症状から始まり、進行することで症状が悪化します。早期の治療が重要です。
いぼ痔の症状は個人差があり、軽度から重度までさまざまです。症状が進行すると、日常生活に支障をきたすことがあります。
いぼ痔は、肛門周辺の血管に過剰な圧力がかかることによって発症します。以下のような原因が考えられます。
便秘で長時間トイレで力むことや、逆に下痢で頻繁に排便することが、肛門周辺の血管に負担をかけ、いぼ痔を引き起こす原因となります。
便意を我慢したり、トイレで長時間過ごすことが、いぼ痔を悪化させる原因となることがあります。
肥満による腹圧の増加が、肛門周辺の血管に負担をかけ、痔核を引き起こす可能性があります。
妊娠中は、ホルモンの影響で血管が膨張しやすく、またお腹の中での圧迫により痔核が発症しやすくなります。
家族にいぼ痔の人がいる場合、遺伝的に発症しやすい傾向があります。
運動不足や食生活の偏り、長時間座っていることなどが、血行不良を引き起こし、痔核を悪化させる原因となります。
いぼ痔の診断は、肛門部を視診や触診することで行います。症状が軽度であっても、自己診断に頼らず専門医に相談することが重要です。
症状(痛み、出血、かゆみなど)について詳細に聞き取ります。また、便秘や排便習慣など、生活習慣についても確認します。
肛門周囲を診察し、いぼ痔の有無や状態(外痔核、内痔核)を確認します。外痔核は視診で確認できますが、内痔核は触診を行うことがあります。
内痔核が疑われる場合、肛門鏡を用いて直腸の状態を確認することがあります。
症状が重度である場合や他の病気との鑑別が必要な場合は、内視鏡検査や大腸検査を行うこともあります。