切れ痔
切れ痔
切れ痔(裂肛)は、肛門の皮膚に亀裂が生じる状態で、排便時に強い痛みを伴うことが特徴です。主に便秘や硬い便を排出する際に肛門が傷つくことで発症しやすく、便が通過するたびに痛みが走ります。切れ痔は、非常に一般的な肛門疾患の一つで、軽度の場合は生活習慣の改善で治癒しますが、症状が進行すると治療が必要になります。
切れ痔の症状は主に以下のようなものがあります。症状が進行する前に早期の治療が重要です。
切れ痔の原因は主に以下の要素に起因します。生活習慣や食事、排便習慣が大きな影響を与えることがあります。
便秘が原因で硬い便が肛門を通る際、肛門の皮膚が裂けて切れ痔を引き起こすことが一般的です。
下痢が続くと、頻繁に排便を繰り返すことになり、肛門周辺に摩擦が加わるため、切れ痔が発症することがあります。
便を排出する際に過度に力むことも切れ痔の原因となります。特に便秘がひどい場合や、排便時に無理に力を入れることが影響します。
硬い便は肛門を傷つける可能性が高いため、切れ痔の原因となります。
食生活の乱れや水分不足、運動不足などは便秘を引き起こし、切れ痔の原因となることがあります。
肛門周辺の炎症や感染症があると、肛門の皮膚が弱くなり、亀裂が生じやすくなります。
切れ痔は主に視診と問診で診断されますが、症状が進行している場合や他の疾患との鑑別が必要な場合は、追加の検査が行われることもあります。
症状(痛み、出血、便秘など)について詳しく聞き取ります。また、生活習慣や食事についても確認します。
肛門の周辺を診察し、切れ痔の有無を確認します。特に肛門内外の亀裂や炎症の状態を確認します。
必要に応じて、肛門鏡を用いて直腸の状態を確認することがあります。
症状が重度の場合や他の疾患との鑑別が必要な場合、内視鏡検査が行われることがあります。