食道静脈瘤|【公式】おおたきく子クリニック|JR大阪駅の胃カメラ・大腸カメラ・痔

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食道静脈瘤

食道静脈瘤|【公式】おおたきく子クリニック|JR大阪駅の胃カメラ・大腸カメラ・痔

食道静脈瘤について

食道静脈瘤とは、食道の血管に異常に膨張した静脈の塊ができる状態です。特に、肝臓の病気によって血流がうまく流れなくなり、血液が逆流して食道の静脈が拡張し、最終的に破裂のリスクを伴うことがあります。食道静脈瘤は、肝硬変などの肝疾患が原因で発症することが多く、適切な治療を行わないと、重大な出血を引き起こす危険性があります。

食道静脈瘤の原因とリスク要因

食道静脈瘤は、主に肝疾患が原因で発症します。肝硬変や肝臓の血流が障害されることによって、食道の静脈に血液が滞り、異常に膨張します。この膨張した血管が破裂すると、大量の出血を引き起こすことがあるため、早期の発見と治療が非常に重要です。

1. 肝硬変

肝硬変は、肝臓の炎症が長期間にわたり続くことによって、肝臓の正常な機能が損なわれ、血液の流れが悪くなる病気です。肝硬変が進行すると、肝臓内の血流が滞り、食道に血液が逆流して静脈瘤が発生します。肝硬変患者において、食道静脈瘤はよく見られます。

2. 肝炎

慢性肝炎(特にB型肝炎やC型肝炎)は、肝臓に炎症を引き起こし、最終的に肝硬変に進行することがあります。これも食道静脈瘤の原因となることがあります。

3. 脾臓の肥大

肝硬変が進行すると、血流が正常に循環しなくなり、脾臓が肥大することがあります。脾臓が大きくなると、腹部の血管に圧力がかかり、食道静脈瘤が発生するリスクが高くなります。

4. アルコール依存症

アルコールの過剰摂取は肝臓に負担をかけ、肝硬変を引き起こす原因となります。これにより、食道静脈瘤が発生しやすくなります。

5. 肥満や高血圧

肥満高血圧も、肝臓に負担をかけ、肝硬変や脾臓の肥大を引き起こす要因となり、食道静脈瘤の発生リスクを高めます。

食道静脈瘤の症状

食道静脈瘤が初期段階では症状を感じることは少ないですが、静脈瘤が拡大し、破裂すると急激な症状が現れます。以下の症状が見られることがあります。

1. 出血(血を吐く)

食道静脈瘤が破裂すると、食道から大量の血液が逆流し、吐血を引き起こします。吐血は非常に危険で、緊急の治療が必要です。

2. 黒い便(タール便)

食道静脈瘤が破裂して出血が続くと、血液が消化管で消化され、黒い便(タール便)が出ることがあります。この症状が現れる場合、出血がかなり進行している可能性があります。

3. 上腹部痛や圧迫感

食道静脈瘤がある程度膨張すると、食道に圧迫感を感じることがあります。また、食物の飲み込みにくさや痛みが生じることもあります。

4. めまいや失神

大量の出血により血圧が低下し、めまい失神を引き起こすことがあります。この場合、早急に医療機関に受診することが必要です。

食道静脈瘤の診断方法

食道静脈瘤の診断は、以下の検査を通じて行われます。

内視鏡検査(胃カメラ)

内視鏡検査(胃カメラ)では、食道内を直接観察することができます。食道の血管が異常に膨らんでいる部分を発見し、静脈瘤があるかどうかを確認します。

超音波検査(エコー)

超音波検査は、肝臓の状態を評価し、肝硬変や脾臓の肥大があるかどうかを調べるために行います。これにより、食道静脈瘤の原因を特定することができます。

CTスキャン

CTスキャンは、肝臓や食道静脈瘤の大きさを評価するために使用されることがあります。CT画像により、血管の異常を確認することができます。

内視鏡的超音波(EUS)

内視鏡的超音波(EUS)を使うことで、食道静脈瘤の評価に加え、食道や胃の深部の状態も詳しく確認することができます。

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