橋本病|【公式】おおたきく子クリニック|JR大阪駅の胃カメラ・大腸カメラ・痔

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橋本病

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橋本病について

橋本病(橋本甲状腺炎)は、甲状腺の自己免疫疾患であり、甲状腺が炎症を起こして機能が低下する病気です。この病気では、免疫系が誤って甲状腺を攻撃し、甲状腺ホルモンの分泌が減少します。橋本病は、甲状腺機能低下症( hypothyroidism)としても知られ、体全体に影響を及ぼすことがあります。

橋本病の原因とリスク要因

橋本病は、免疫系の異常により引き起こされる自己免疫疾患であり、いくつかの要因が関与しています。

1. 遺伝的要因

橋本病には遺伝的な要因が関与しています。家族に橋本病や他の自己免疫疾患の患者がいる場合、発症のリスクが高まります。

2. 女性ホルモン

橋本病は、特に女性に多く見られます。女性ホルモン(エストロゲン)が免疫系に影響を与えるため、女性に発症が多いとされています。

3. ストレスと感染

精神的または身体的なストレスが引き金となり、免疫系の異常を引き起こすことがあります。また、過去のウイルスや細菌感染が発症に関与する場合もあります。

4. ヨウ素の過剰摂取

ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に重要な役割を果たしますが、過剰摂取が橋本病の発症リスクを高めることがあります。特にサプリメントや過剰な海藻摂取が原因となることがあります。

橋本病の症状

橋本病は、甲状腺ホルモンの分泌が減少することによって、体の代謝が低下します。そのため、以下のような症状が現れることがあります。

1. 疲れやすい、体力低下

甲状腺ホルモンの不足により、体のエネルギー産生が低下し、倦怠感や疲れやすさを感じることがあります。

2. 体重増加

基礎代謝が低下するため、体重が増加することがあります。食事量や運動量が変わっていなくても、体重が増えることがよくあります。

3. 冷え症、手足の冷感

甲状腺ホルモンが不足すると、体温調節がうまくいかず、手足が冷たく感じたり、寒さに耐えにくくなったりします。

4. 便秘

代謝が低下することにより、便秘が発生しやすくなります。腸の動きが遅くなるため、排便が難しくなることがあります。

5. 乾燥肌、髪の毛の薄さ

甲状腺機能が低下すると、皮膚の乾燥髪の毛の抜け毛が増えることがあります。髪の毛が細く、薄くなることもあります。

6. 思考の鈍化、抑うつ

甲状腺ホルモン不足により、思考が鈍くなることがあります。特に抑うつ症状や集中力の低下が見られることがあります。

7. 月経異常

女性の場合、甲状腺ホルモンの低下により、月経周期が不規則になったり、月経量が増えたりすることがあります。

橋本病の診断方法

橋本病の診断は、主に血液検査を通じて行われます。以下の検査項目が重要です。

血液検査

TSH(甲状腺刺激ホルモン)のレベルが高く、FT3(遊離三ヨードチロニン)FT4(遊離サイロキシン)のレベルが低い場合、橋本病が疑われます。また、抗甲状腺抗体(抗TPO抗体)や抗サイログロブリン抗体の陽性反応も診断の手助けとなります。

甲状腺超音波検査

甲状腺の腫れや形状を確認するために、甲状腺超音波検査が行われることがあります。橋本病では、甲状腺が肥大し、均一にエコーが低下する特徴があります。

甲状腺シンチグラフィー

甲状腺機能の低下を確認するため、甲状腺シンチグラフィーを行うことがありますが、通常は血液検査で十分に診断が可能です。

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