診療案内
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胃内視鏡検査(胃カメラ)は、口または鼻から内視鏡(カメラ)を挿入して、食道、胃、十二指腸の上部消化管粘膜の状態をリアルタイムに観察し、ポリープ、潰瘍やがんなどを直接確認することのできる診断精度の高い検査方法です。胃カメラ検査中に疑わしい病変を見つけた場合には、組織の一部を採取して病理検査を行い、確定診断に結び付けることも可能です。
近年大腸がんは増えています。現在、女性のがん死亡原因の第1位は大腸がんです。男性では第3位です。しかし、早期に発見できれば大腸がんは、ほぼ100%完治できます。大腸内視鏡検査で早期にポリープを発見・切除することで、大腸がんを予防することもできます。大腸がんの早期発見には、大腸内視鏡検査は不可欠です。検診で便潜血反応が陽性であっても、排便時に出血するような自覚症状があっても、大腸内視鏡検査を受けようと決心できない方が多いのも事実です。
大腸の管の内側表面は粘膜でできており、この粘膜の最も浅い層の一部がイボのように隆起してできたものを大腸ポリープといいます。多くは隆起しますが、平坦なものやキノコのように茎を持ったものなど形状は様々です。構造や組織により、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられ、専門的にはさらに細かく分類されています。腫瘍性ポリープは、良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんがあり、非腫瘍性ポリープは、過形成性ポリープ、炎症性ポリープ、過誤腫性ポリープに分類されます。
ピロリ菌は正式名称を「ヘリコバクターピロリ」といいます。大きさ4/1000ミリ程度のらせん状の細菌で、鞭毛(べんもう)と呼ばれる糸状の突起があり、経口感染によって胃の粘膜に棲みつくと考えられています。胃には強い酸(胃酸)があるため、通常、細菌は生息できませんが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌し、周囲にアルカリ性のアンモニアを作り出すことで胃酸を中和しながら生存しています。
消化器内科は、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化管および、肝臓や胆のう、膵臓などを幅広く専門的に診療します。消化器系の不調の症状としては、みぞおちの痛み(心窩部痛)、胃痛、腹痛、悪心(吐き気)・嘔吐、下痢、便秘、お腹の張り(膨満感)など様々なものがあります。また、消化器系の疾患では重篤なものであっても、早期には自覚症状が現れことも少なくないため健康診断などで異常を指摘された場合は、できるだけお早めにご相談ください。
肛門外科は、肛門疾患全般を取り扱う診療科です。日本人の3人に1人が痔で悩んでいるといわれるほど、私たちにとって、お尻の病気は身近なものです。その病態は様々で三大肛門疾患といわれる痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)をはじめ、肛門周囲膿瘍、肛門周囲炎、膿皮症、肛門ポリープ、便秘症、便失禁、直腸脱、尖圭コンジローマなど、数多くの疾患が存在します。当然、それぞれにおいて治療法は異なりますが、痔のなかで最も多い痔核では、根治的手術はもちろん、「切らずに治す治療」も登場しており、個々の患者さんや病態に応じたオーダーメードの治療が選択できるようにもなっています。
体表超音波検査(乳腺エコー、甲状腺エコー)により、乳がんや甲状腺がんの早期発見に努めています(乳がん検診も承ります)。
日本国内におけるがんの死亡率は年々増加傾向にあり、胃がんや大腸がんで亡くなる方は特に多いといわれております。しかしながら、がんは「早期発見」「早期治療」により治すことが可能な疾患でもあります。特に胃がんや大腸がんは40歳前後から発症リスクが高まる病気と言われておりますので、ぜひ定期検診をしっかり受けるようにしましょう。
ワクチン接種で防げる病気があります。年齢を重ねるにつれ、免疫力や体力など身体の持つ機能が低下し、肺炎、帯状疱疹、などの感染症にかかりやすくなります。ワクチンの接種には、これら感染症の予防や、発病したとしても重症化を軽減する、という利点があります。
当院では血便・下血緊急外来として、血便・下血症状の方に優先的に診察・検査の対応を行っております。血便・下血症状のある方は、当日の診察、ならびに医師が必要と判断した場合は受診日に緊急大腸内視鏡検査(遅くとも翌日)を行います。
来院前にまずお電話での連絡をお願いします。お電話の際に『血便緊急外来を希望する旨』を必ずお伝えください(中学生以下の方は対象になりません)。
AGA(男性型脱毛症)とは、思春期以降から徐々に進行する脱毛症です。前頭部や頭頂部の髪が細く短くなり、進行すると額の生え際が後退し、頭頂部の頭髪がなくなっていきます。外見上、20歳代後半から30歳代に目立つようになります。女性にもAGAは起こりますが、男性とは異なり、頭頂部の広範囲の頭髪が薄くなる状態が多くみられます。