便潜血反応が陽性の方へ
便潜血反応が陽性の方へ
便潜血検査は、便をスティックで採取する簡易的な検査で、大腸がん検診として実施されています。
便潜血陽性の意味は
・便の中に血液が混じっている
・食事とは無関係
・痔が原因とは言えない
・大腸がんの有無を確認する必要あり です
便潜血検査陽性の方に全大腸内視鏡検査を行うと、約40%の方には異常は認められませんが、50%の方にポリープ、6%の方に早期癌、4%の方に進行癌が見つかっています。なんと、便潜血検査陽性になった方の約6割が内視鏡を行うことで治療すべき病変が見つかっているのです。便潜血検査が陽性だった場合は必ず、内視鏡検査(大腸カメラ)を受けましょう。
便潜血検査が陽性だった場合、様々な消化器疾患の可能性がありますが、まず一番に恐れなければいけないのが大腸がんの可能性です。
大腸がんの代表的な症状の一つに下血が挙げられ、この疑いがある場合は早急な大腸カメラ検査が必要となります。特に大腸がんは、初期には症状がなく、目で見て分かるような出血を起こしたり、急な便通異常、体重減少が発生したりした時には、既に進行癌になってしまっている場合もあります。
仮に大腸がんであった場合、どれだけ早い段階で大腸カメラ検査を受けることができるかで治療法も大きく変わります。また、がんの進行度により術後の生存率も変わります。繰り返しますが、便潜血検査が陽性だった場合は、早急に大腸カメラを受けましょう。
便潜血検査が1回のみ陽性という方も当然ですが注意が必要です。大腸がんの粘膜は異常な粘膜ですので出血しやすいですが、常に出血しているわけではありません。たまたま採取した便に血液が混じっていないこともあります。一度でも検査で陽性だった場合は、必ず大腸カメラ検査を受けて下さい。もう一度便潜血検査をして陰性だったら大丈夫ではありません。
そしてよくやる間違いは「もう一度、便潜血反応を見てもらって陰性ならば良しとする」です。このことは日本消化器がん検診学会の発行する「大腸がん検診マニュアル」にも明記されています。
・便潜血検査の再検は絶対にダメです。その理由は、大腸がんは毎日出血しないからです。
・大腸カメラを受けずに後で大腸がんが見つかった場合、大腸カメラを受けた人に比べて大腸がん死亡の危険が約4倍です。
・大腸カメラは決して辛くないです。
便潜血検査を軽視せず、結果に従って速やかに内視鏡検査(大腸カメラ)を受ける必要があります。自分自身もそうですが、ご家族など身の回りに便潜血検査が陽性だった方がいれば医療機関を受診することを強くお勧めする、という心がけも重要です。
女性のがん死亡人数は、大腸がんが1位です。
乳がんや子宮がんではないのです。
その大腸がんを発見するために行うのが便潜血検査による大腸がん検診です。
しかしながら、便潜血検査陽性になったのに精密検査(大腸カメラ)を受けて頂けないことが、どの自治体でも大問題になっています。
30%ものひとが「要精密検査」になっても受診して頂けないのです。
当然、その人たちは大腸内視鏡検査を受けないままになっています。
受診しない理由は
との結果がでています。
大腸カメラ検査を受けるのが不安ですか
大腸カメラ検査を受けられる患者様からはよく不安の声をお聞きします。
下剤を飲むのが不安:おおたきく子クリニックでは複数の下剤を用意しています
痛いイメージがある:経験豊富な消化器内視鏡学会専門医・指導医が、鎮静剤を使用して、眠っている間に検査が終了します
おしりを見せるのが恥ずかしい:おおたきく子クリニックでは院長である女性医師が検査を担当します
検査の時間がなかなか確保できない:土曜日も大腸カメラを行っています。午前中に検査が終了する、モーニング大腸カメラ検査も行っています。
今まで「痔持ち」だとの自覚はなかった人でも、便潜血検査が陽性になった途端に「私は痔かもしれない」「痔の血がついた」といいように解釈してしまうと報告されています。
便潜血検査はわずかな血液が便に混じっていても、検査で陽性となります。痔による出血でも、検査は陽性になりますが、大腸がんからの出血でも陽性になります。便潜血検査ではどこから出血があったかわからないため、大腸内視鏡検査は必須と考えます。
おおたきく子クリニックでは内視鏡検査(大腸カメラ)を専門的に行っております。基本的に全ての患者様に鎮静剤の使用を推奨しており、無痛に近い「眠ってできる大腸カメラ」を行うことが可能です。大腸カメラ検査は肛門から小腸の入口までカメラを入れて医師が目視で異常がないかを確認します。その際に、出血箇所(異常箇所)を特定して原因の判断、適切な治療(癌やポリープの切除)、治療方針を決定します。
大腸カメラは治療までの1歩目の検査です。さらに検査で行った大腸カメラでポリープや早期癌も切除して、一度に治療まで完了となる場合もあります。
大腸カメラ検査を受けていただく場合には、まず一度外来受診をしていただく必要があります。そのため、大腸カメラ検査を希望される方は当院HPよりネット予約を行ってください。
大腸カメラ検査をぜひ受けて下さい。大腸がんの粘膜は異常な粘膜ですので出血しやすいですが、常に出血しているわけではありません。たまたま採取した便に血液が混じっていないこともあります。一度でも検査で陽性だった場合は、必ず大腸カメラ検査を受けて下さい。もう一度便潜血検査をして陰性だったら大丈夫ではありません。
便潜血検査はわずかな血液が便に混じっていても、検査で陽性となります。痔による出血でも、検査は陽性になりますが、大腸がんからの出血でも陽性になります。便潜血検査ではどこから出血があったかわからないため、大腸内視鏡検査は必須と考えます。
できるだけ早く医療機関を受診することをお薦めします。大腸がんやポリープは症状がないことがほとんどです。症状がないことが安心材料にはなりませんのでご注意下さい。